「添加物、添加物ってよく言われているけど、添加物より怖いものがある」
と、私はレッスンの際、よくお伝えしています。
添加物に関しては「積極的に摂ろうとはしない」という程度。
なぜなら、完全自給自足しない限り、現代日本で添加物を排除することは不可能。
むしろ、添加物のおかげで、私たちの今日の安全かつ豊かな食糧生活があるのです。
そして何より、添加物がすべてではないと、声を大にして言いたいのです。
8年前に消化器系の癌で急逝した母は、私以上に、添加物に敏感でした。
にも関わらず不治の癌が判ったとき、私の中での「添加物神話」が音を立てて崩れました。
きっとそれは、母もそう。食には気を遣っていたはずなのに、なんで?
そんな絶望感とショックは、大きかったと思います。
そうなんです。
【添加物を排除して絶対に病気にならない保証はない】のです。
これは添加物に限ったことではなく
【○○をしなければ病気にならない】【▲▲をすれば一生健康】
今日の文明社会において、そんなものはひとつも存在しません。
仮にそれが添加物だとしたら、私は添加物を排除するし、そうレッスンでも伝えます
その前に、市場に流通してないですよね。
リスクをゼロにするのは不可能
健康への関心が年々高まっていますが、人間が人間である以上
癌をはじめとする病気をゼロにすることはまず不可能です。
あらゆる健康法も、完璧なものはありません。
食材の栄養素の健康効果はそれこそ無数にあり、それを知っていると
テレビの健康番組に、見向きもしなくなります。
「そんなのどの食材にもあるわ〜」これが私の感想です(笑)
そういったものはあくまで断片にしかすぎず
それよりもっと以前に、大切にするべきこと、気をつけるべきことがあると思っています。
私も10年前までは、そうしたテレビの健康情報にかじりつくひとりでした。
今は決して、そのようなことはありません。
当教室に通われる生徒さんからも「健康情報に見向きもしなくなった」
「レシピ本に興味がなくなった」そんな嬉しい変化を続々と頂いております。
大衆情報に惑わされず、本質を見抜ける消費者でありたいですね。