私は、食育教室でも、ダイエットカウンセリングでも
健常者に豆乳をおすすめするシーンはありません。
豆乳を否定はしませんが、『必要ない』と思っています。
ヘルシー嗜好の間では、定番の豆乳ですが
わざわざ豆乳にする必要がないことに至っています。
そんな私も、かつて(20年〜15年前)は、豆乳マニアでした。
まず牛乳と豆乳の違い、最も大きな違いは、動物性か植物性か、という点です。
たんぱく質と思われがちですが、牛乳、豆乳ともに脂質も同程度含まれます。
そして糖質も多いです。カロリーは豆乳が牛乳の2/3ほどです。
動物性=アンヘルシー、植物性=ヘルシー といった図式が強まる昨今ですが
私はそうは思いません。大切なのは両者のバランスです。
そして、味や風味も、大きく違います。テクスチャや性質も異なります。
これが、料理に与える影響は、皆さんが思っている以上に大きいです。
牛乳であれば少量で味が決まるところを、豆乳にすれば、決まらないどころか台無しになったりもします。
豆乳は独特な青臭さがあるんですね。
それをカバーしようと余計な材料、調味料、手数が増えます。
バランスを崩してまで、わざわざ豆乳を使う必要はないんです。
なぜなら、日本には、優れた大豆製品がいっぱいあります。
豆腐、厚揚げ、油揚げ、がんもどき、味噌、醤油、、などなど。
日常的にこれらを摂取する日本人は、大豆の摂取量は充足しています。
わざわざ豆乳を摂る必要がないはずです。
そして、大豆製品のトップに君臨するのが、納豆。
栄養価や効能、食卓への汎用性も加味し、間違いなく納豆は王者です。(関西の方、ごめんなさい><)
私は、大豆製品は味噌汁と納豆を基本におすすめします。
わざわざ、豆乳を使う必要、ないですよ。
料理の美味しさを崩してまで、植物性にこだわる必要もないです。
青臭さをカバーするために、かえって不要なモノコトが増え、ちぐはぐな料理になってしまいます。
豆乳は植物性だからいい、
植物性だからなんとなくヘルシーそう、
その抽象的な選択の、根拠はなんでしょうか?
具体的な栄養価や理論に加え、それらを取り巻く要素も加味した検証が必要なのです。
私もかつては、栄養価や『植物性』という思想的価値判断で
豆乳を愛用していましたが
やたら量ばかり摂って、太るし、お金もかかるし、しかも美味しくない。
潔く牛乳をちょっぴり使ったら、これら一気に解決でした(笑)。
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